top of page
検索

アリス・マンローさん

  • zensakka
  • 2024年5月19日
  • 読了時間: 1分


2024年5月13日にカナダの作家、アリス・マンローさんが亡くなった。2013年にノーベル賞文学賞を受賞、「短編小説の名手」と言われている。たしかに昨今のノーベル文学賞の中では、とても読みやすい作品が多い。新潮クレストブックスシリーズで何冊か出ている。人生の中の、ありふれた、小さなことを実にデリケートな筆致で描きながらも、生の苦み、といったものをそっと、さりげなく読者に突きつけてくる。そして時間の扱い方も実に巧みで、またカナダの風土が伝わってくる。人は遭遇した出来事を自分流に取捨選択し、記憶を自分の都合のよいように作り上げてゆく、人生を生きることはそれらを一種、技術のように使いながら進んで行くのかもしれない。そんなことを考えさせる、たとえば『記憶に残っている事』などがある。日本で言えば昭和6年生まれ。

 
 
 

最新記事

すべて表示
ラトビア人の感じる日本語の面白さ

ラトビア人の感じる日本語の面白さ その人の名はアルトゥル・ガラダさん 万博バルト館から発信だとか。   ねこまんま ⇒猫入ってない たぬきそば ⇒狸入ってない きつねうどん⇒狐入ってない わんこそば ⇒犬入ってない かば焼き  ⇒河馬入ってない かっぱ巻き ⇒河童入ってない...

 
 
 
鶯きたる

卯月のある早朝、鶯鳴き来る。 この時期、鶯の鳴くのは春告鳥の所以であろうか。 鶯が鳴くのはなわばりのためか、異性への呼びかけのためとか。 毎年この時季にここに来てくれるよね。おれは高齢のオスだけどいいのかい。 お前も歳を取ったって言うのかい、声はかわらず綺麗だね。...

 
 
 
民話の原点(むがすむがす、あったとやぁ)

民話の原点「むがすむがす」  民話採訪者 小野和子さん(90歳) 民話は人から人へと語り継がれていく。 子供の頃に聞いた『むかしむかし』の話があったら聞かせてくださいませんかと尋ね回るのである 民話採訪者とは、民話を聞くことだけが問題ではなく、その語り手その人を尋ねる仕事で...

 
 
 

Comments


全作家協会

©2023 全作家協会。Wix.com で作成されました。

bottom of page